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はじめに 私にとってSFというのは苦手な分野かもしれないと思っています。ただ、 私はけっこうSFを読んできました。高校生のときに早川書房の「世界SF全 集」を読んでいたなあと今懐かしく思いだしました。あれで私は、星新一と安 部公房を知ったし、そしてジョージ・オーエル「1984年」も読んだもので した。それにしても今はSFそのものには魅力を感じるのは難しくなっている ように思います。 いったい現在において、SFというものに私たちはそれほどひきつけられる ものなのでしょうか。どれを読んでも、さして我を忘れるほど熱心に読んでい たという記憶はありません。もはやSFの世界はかなりな転換の時にあるよう に思います。未来のこと、宇宙のことを描いたとしても、もうあまりにその世 界の実体性が感じられないからでしょうか。 たったいまかなりな高速のロケットが在ったとして、それに私たちが乗り込 んで、宇宙空間に向ったとしても、私たちの子どもあるいは孫の代がどこかの 星の高等生物と出会う確率は限りなく零に近いことは判りきっています。そし てこうしたことは私たちにはかなり昔から判っていることであり、こうした知 識にはたいした進歩も変化もありません。だからこそもうそうしたことを描い ているSFにはどうしてもあまり魅力を感じることができないのだと思います。 ただ、はっきりしているのは、本来のSFとはけっして未来の社会やロボッ トや時間旅行といったことばかりを書いているわけではないわけです。やっぱ り、なんにしても架空の世界を描いていくわけですが、それが私たち現実の世 界からなにかしら類推できるような世界であるときに、私たちはどんどんその 世界にひきずりこまれていきます。だからあまりにありえないことではなく、 たしかに科学的にもうらずけがあったり、現実の世界に似たような社会が存在 しているときにこそ、その架空の世界にそれこそ深く入り込んでいってしまい ます。少なくとも私はそうなのです。 またそのようなSFに出会いたいものだと思い、ここに私が読んできたSF の書評をUPしてまいります。 (2002.02.14) どうしても、もうSFの各作品に魅力を感じることが難しいです。そんな思 いだけが浮かんできてしまいます。 私たちの現在は誰もがケータイを持って実にさまざまなことに使われるよう になってきまして、こんなことはSFの世界では書いていなかったなと思いま した。 だから今後の私たちの未来をうまくは著してくれてはいなかったのが過去の SFでした。だが過去思い描いていた未来社会ではなく、もっと現実の世界が 魅力あるものと感じられるようになるときに、またさらのその先の世界も描い てほしいものだと私は思っています。 おそらくこれからの時代は、かなりなものが速い時間で変化していくかと思っ ています。でもその中でもたくさんのことは私たちが希望するようにいい時代 になっていけるのではないかと私は思っています。 そのことは私たちの毎日の懸命の努力だと思っています。 まさしくSFの世界を私たちがよりいいSFの世界を望み、そしてその私た ちの望み希望が現実にいい世界になっていく原動力なように思っています。 (2006.10.15) |
更新日:2006年10月21日