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                はじめに
 私は娘が二人であり、かつ兄弟の子どもたちもみな女の子だったものですか
ら、女の子たちが読む漫画雑誌をよく読んだものでした。たくさん読んだ中で
一番好きになったのが、さくらももこ「ちびまる子ちゃん」です。私の次女が
現在「I'm Brutus」というホームページをやっているのですが、このbrutus
というのは、次女が小学3年生のころ書いていたマンガの主人公です。このマ
ンガを次女が書き出したのは、この「ちびまる子ちゃん」の存在がありました。
毎年出す家族の年賀状に次女が「ちびまる子ちゃんのようなマンガを描きたい」
と書いたところ、大勢の友人たちから「ちびまる子ちゃんってなんなの?」と
聞かれたものでした。その「ちびまる子ちゃん」はテレビにもなりました。だ
から私の友人たちはみな、この番組を最初から興味シンシンで見てくれていた
ものでした。
 テレビでは、日曜日の午後6時からで、すぐそのあとに長寿番組の「サザエ
さん」が続きます。私はいつも子どもたちと一緒にこのマンガを続けてみなが
ら、よくこの二つの家族たちを比較してお話したものです。私は「サザエさん」
はどうしても好きになれませんでした。
 今でも「サザエさん」のかつおを見るといつも思うのです。すごくいい子で、
明るくて、どうしてか野球帽かぶっていて、すぐに友だちと広場で野球やって
いる、あの小学5年か6年生。だけど、あんな男の子が実際にいるでしょうか。
私はあんな子好きになれません。あまりに大人が頭の中でつくりあげた男の子
だからです。
 私は「ちびまる子ちゃん」のほうがずっと好きです。

   さまざまな分析の仕方ができるでしょうが、子どものころ感じたり、やっ
  たりしたことの記憶の再現が、とびぬけて微細にみごとで、しかもたれも
  が忘れてしまっているのに、再現されるとあっとおもいあたるようなこと
  が物語の内容になっているのです。そこが「ちびまる子ちゃん」という作
  品の特徴であり、たくさんの人に読まれている理由の第一だとおもわれま
  す。                   (吉本隆明「大情況論」)

 たしかに時代は変わったし、子どもたちの環境は変化しました。だけど私た
ちの時代も、ちびまるこちゃんの時代も、いまの子どもたちの時代も、子ども
は遊びかたを充分たくさん知っているのです。自分たちの時代にファミコンが
なかったからといって、あれは「子どもらしい遊びじゃない」とか、「子ども
は外で遊ぶべき」だなんてのは私はおかしいと感じています。
 そんな私の好きな「ちびまる子ちゃん」の作者さくらももこの漫画やエッセ
イを紹介しているのが、この部屋です。
 さくらももこは、この「ちびまる子ちゃん」だけではなく、いくつもの作品
があります。私が必ず全作品を読みたいと思っています数少ない作家の一人な
のです。                           (2002.07.08)

目  次

「ちびまる子ちゃん」のヒロシと友蔵
「さるのこしかけ」
「まる子 毛糸のパンツをいやがる」
「わたしの好きな歌」
「たいのおかしら」
「ヒデじいのお見舞いにいく」
テレビ「ちびまる子ちゃん」再開
「さくら日和」


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更新日:2006年04月18日