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はじめに 私が最初に吉本さんの本を読んだのは、いつのことで、何を読んだのかなと 思い出してみます。 たしか大学2年(1968年)の秋頃、「情況への発言」(1968.8.15徳間 書店)が最初だったかと思います。次の年は私は府中刑務所に約8カ月勾留さ れることになり、絶好の読書できる期間だったのですが、私は吉本さんの本を もっていなかったもので、1冊も読んでいません。その同じ年の12月にまた 埼玉県朝霞署に逮捕勾留されることになりましたが、このときは接見禁止中だっ たにも拘わらず、当時の彼女が裁判所の許可をとりまして、何冊もの本を差し 入れてくれました。このときに、「共同幻想論」(1968.12.5河出書房新社)、 「自立の思想的拠点」(1966.10.20徳間書店)を読んだものでした。その後 は、とにかく吉本さんの本はどれでも読むようになりました。ちょうど「模 写と鏡<増補版>」 (1968.11.15春秋社)を読んだあたりから、「この人の本 はすべて読んでいかないといけないな」と思うようになりました。 それが私が28歳くらいになったときに、もう吉本さんの総ての本だけでは なく「試行」や他の著者の語る「吉本隆明論」や雑誌の「吉本隆明特集」とい うようなものまで総てを読まないとならないという気持になってきたものでし た。 ただ、私にはどうしても吉本さんの言われる内容がうまく飲み込めず、よく 私より判っているだろうと思われる人に、いつも吉本さんの書かれている内容 について聞いていったものでした。 そんな私なのですが、吉本さんの本を読んだ書評を少しばかりここにあげて あります。 私はいつか吉本さんの本の総ての書評が書けたららいいなと思っているとこ ろです。時間はかかるでしょうが、やり続けてまいります。(2002.12.09) |
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時代の病理 |
更新日:2004年10月19日