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はじめに

目  次

ボボ・ブラジル死去(1998.01.25)












ボボ・ブラジル死去(1998.01.25)
 えッ! と驚いたニュースがあります。私のNIFTY のクリッピングサービス
に入ってきました。

  ********************************
   01/24 12:09 読: “黒い魔人”ボボ・ブラジルさん死去
                      読売新聞ニュース速報
 ボボ・ブラジルさん(本名ヒューストン・ハリス=元プロレスラー)が20
日、米ミシガン州セントジョセフの病院で脳卒中のため死去。74歳。
 プロ野球から転向した黒人レスラー。「ヘッド・バット」と呼ばれた頭突き
が得意技とした。初来日の1957年8月、力道山に強力な頭突きを見舞って
鮮烈なデビュー。68年6月にはジャイアント馬場の王座防衛記録を21回で
ストップさせてインター・ヘビー級ベルトを奪うなど、「黒い魔神」の異名で
知られた。
 アーカンソー州のリトルロック生まれ。晩年は「ボボズ・グリル」などのレ
ストランを経営していた。(ワシントン支局)     [1998-01-24-12:09]
  ********************************

 なんだか、ついこの間までプロレスの試合で見ていたような感じがあります。
実際には全日本プロレスに、ブッチャーとタッグを組んでやっていたのはいつ
ごろまでだったのでしょうか。息子さんもプロレスをやっていたと思いました。
 アメリカでは、昔のレスラーもそれそこ今も現役で元気にやっている(といっ
てもまったくの今はもう、「昔のレスラー」という形でやっているようだが)
ようです。
 でもやはり力道山と戦った頃が一番の迫力がありました。「頭突き」と「カ
ラテチョップ」とどちらが強いんだろうと、はらはらしたものでした。当然力
道山のほうが勝っていたわけですが、考えてみれば、本当はブラジルの方が強
かったのじゃないかななんて思います。ものすごい迫力がありましたもの。馬
場とやるころは、「ココ・ヘッド」といって、彼の長身を活かして、さらに飛
び上がって相手の脳天にヘッドパットを見舞う技で、さらに凄かったわけです
が(ブラジルは長身だったが、馬場はもっとでかいわけで、でもさらにその上
から打ち降ろすのだから、凄いものでした)、でもやっぱり、私には力道山と
の頃の方が迫力があります。飛び上がるのではなく、単に相手の頭に頭突きを
するだけで、相手が倒れてしまうのですから。
 そして、やっぱり何とも言えない悲しみがありますね。あの技でしか、彼は
たくさんのアメリカのレスラーとは戦えなかったわけなのでしょう。アメリカ
本国では1度もNWAのベルトへ挑戦することはできませんでした。身体を接
する技では、彼は戦わせてもらえなかったのだろうと想像します。
 上まで書いたあと、日本テレビの番組で、全日本プロレスでのボボ・ブラジ
ルの雄姿を見ました。実にやはり往年のブラジルは格好いいですね。
 この日本の全日本プロレスの初期のころのリング上で、NWA王者のジャッ
ク・ブリスコに挑戦しています(でもベルトは奪えなかった)。映像ではヘッ
ド・パッドでブリスコを倒し、3カウントを奪う映像が何度も映されました。
 これはやはり馬場の偉大さなんだなと思いました。米国ではけっして挑戦で
きない試合を、この日本ではやってしまったのですから。おそらくNWAの幹
部を説得する必要があったろうし、約束もさせられたろうし(つまりベルトは
ブラジルの手に渡るような結果にはしない)、それでもブラジルにその場を与
えたわけです。また試合を受けたブリスコも偉いななんて思いました。
 でも全日本でブッチャーとのタッグでやっていたころは、ブッチャーはいわ
ばアメリカの黒人であるわけではなく(彼はスーダン生まれのアフリカ人だと
言っていた。事実はもちろん彼もアメリカ人です)、そんな世代とやっていて、
うまくかみ合わなかったでしょうね。なんか、リングの上のブラジルも、悲し
い黒人レスラーを演じきれていない感じでした。
 時間というのは、数学的科学的には誰にでも平等に過ぎていくものなのでしょ
うが、私には、なんだかそう思えません。とくに、このプロレスの世界だけに
は、恐ろしいくらいに時間は残酷に過ぎていく気がしています。「時間は魔術
師」なのではなく悪魔なのかなとも思います。
 彼の元気なころの試合のビデオがないものかななんて思いました。
 合掌。                        (1998.01.25)







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更新日:2005年12月01日